
病気やケガをしたとき、多くの方がまず心配するのは治療費ではないでしょうか。
しかし実際に家計へ大きな影響を与えるのは、治療費そのものよりも、「働けなくなることで収入が減ること」です。
日本には高額療養費制度などがあり、医療費の自己負担を抑えられる仕組みがあります。
一方で、仕事を休んでいても、
など、毎月の支出は変わりません。
そのため、長期間働けなくなった場合、収入減少による家計への負担が大きな問題となります。
「働けなくなる」と聞くと、大きな事故や重い病気をイメージされる方も多いかもしれません。
しかし実際には、
など、誰にでも起こり得る理由で長期間仕事を休むケースがあります。
短期間であれば問題なくても、数か月以上仕事を休むと、収入面の不安は大きくなります。
会社員の場合、病気やケガで休職した際には、まず有給休暇を利用するケースが一般的です。
有給期間中は給与が支払われますが、有給には限りがあります。
その後は、健康保険制度の「傷病手当金」を利用できる場合があります。
傷病手当金は、病気やケガで働けない間の生活を支える制度ですが、支給額は一般的に給与のおよそ3分の2程度です。
そのため、収入がゼロになることはなくても、これまで通りの生活費を維持するのが難しくなるケースがあります。
こうした収入減少に備えるのが、所得補償保険です。
所得補償保険とは、病気やケガで働けなくなった際に、毎月一定額の収入を補償する保険です。
医療保険が「治療費」に備える保険であるのに対し、所得補償保険は「生活費」に備える保険といえます。
長期療養中の経済的不安を軽減できるため、焦らず治療やリハビリに専念しやすくなることも大きな特徴です。
実際のイメージとしては、
有給休暇
↓
傷病手当金
↓
不足分を所得補償保険で補う
という流れになります。
実際に、所得補償保険はどのような場面で役立つのでしょうか。
■ケース1:40代営業職の方
40代営業職の方が脳梗塞を発症し、後遺症により半年間仕事に復帰できなくなったケースです。
最初は有給休暇を利用し、その後は傷病手当金を受給していました。
しかし、住宅ローンや教育費など毎月の固定費負担は変わらず、収入減少への不安は避けられませんでした。
所得補償保険に加入していたことで、毎月の給付を受けながら生活費を補い、治療とリハビリに専念することができました。
■ケース2:建設業30代社員の方
建設業に従事する30代の方が、現場で骨折し約4か月休職したケースです。
傷病手当金は受給できたものの、生活費や固定費をまかなうには十分ではありませんでした。
所得補償保険によって不足分を補うことで、家計への負担を抑えながら療養することができました。
所得補償は、個人だけでなく企業側にもメリットがあります。
従業員にとっては、
「万が一のときでも備えがある」
という安心感につながります。
また、福利厚生の充実は、採用面での差別化にもつながります。
さらに、長期療養時の収入不安が軽減されることで、無理な早期復帰や離職リスクを抑えられる可能性があります。
所得補償は、従業員と企業の双方を支える仕組みの一つといえるでしょう。
病気やケガは誰にでも起こり得ます。
そして本当に怖いのは、治療費だけでなく「働けなくなることで収入が減ること」です。
有給休暇や傷病手当金だけでは、生活費を十分にカバーできないケースもあります。
だからこそ、万が一に備えて「収入への備え」も考えておくことが大切です。
もし長期間働けなくなった場合、生活費はどうなるのか。
ぜひ一度、ご自身やご家族、そして従業員の備えを見直してみてはいかがでしょうか。
営業 藏元
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